中曽根さんは人気があった日本の総理大臣だった

日本の歴代総理大臣は、就任した時には人気が高く、やがてじり下がりになるというお定まりのコースをたどっているようですね。

ですが、かつて中曽根さんの場合は、人気が落ちないどころか、むしろ上昇している傾向もありました。風見鶏といわれ、鷹派といわれ、かなり失言もしているようなのですが、それらを乗り越えて人気を高めたのです。

その理由は、色々とあるようです。彼が政治家としては珍しく、本音の発言をするということ、しかも政治をわかりやすくしたという点もあげられるでしょうね。有言実行で、着実に実績をあげてきたこともあります。

ですが、意外に思われるかもしれないが、何よりも大きな一つの理由は、彼が「カッコイイ」政治家だからなのです。背が高いとか、好き嫌いはともかく一応ハンサムだということもあるが、そういった姿形ばかりのかっこよさだけではなくて、やっていること、やり方のかっこよさですよね。

たとえば、レーガン大統領とサシで、自分のもっている日の出山荘で対談をやる・・大体は、格の下の者が上の者を訪ねるのが通例です。だから、偉い人が訪ねてくるというのは、それだけで招いた側の値打ちがぐっと上がるのです。