ししとうは「甘味種」

「唐辛子」には、大きく分けて「甘味種」と「辛味種」がありますが、ししとうは「甘味種」のひとつになります。

赤く熟して肉質が固くなる前に収穫されたもので、ピーマンやパプリカと同じ仲間です。正式には「獅子唐辛子」といい、実の先端が獅子の頭に似ているところから、そう名付けられたといわれています。

ほとんど辛味はないので、ピーマンなどと同じように食べられますが、10個に1個くらいの割合で辛いものも混じるようです。

栄養的には、ピーマン同様、ビタミンCを多く含んでいるのが特徴です。京野菜の「万願寺唐辛子」「伏見甘長唐辛子」なども、ししとう同様、「甘味唐辛子」の一種です。

直接焼いたり、天ぷらにしたりしますが、そのまま調理すると、中の空気が膨張して破裂することがあります。調理の前に、竹串などで小さな穴を数ヵ所開けておくようにしましょう。